空想旅行記

【空想グルメ旅 #01】モロッコの午後、ミントティーとクスクスとネコ執事

モロッコの午後、ミントティーとクスクスとネコ執事

オリバーとの空想旅行記、今回は北アフリカの香り漂う国――モロッコへ。

スーク(市場)のにぎわいを抜け、小さな屋上のテラスに腰を下ろすと、 テーブルにはアツアツのクスクスと、甘く香るミントティー。

「ご主人様、クスクスはスプーンで優雅に召し上がるのがモロッコ流でございます」
そう言いながら、オリバーはミントティーをポット高く掲げて注ぐ。 その手元の美しさに、通りすがりの猫も思わず見とれる。

一口食べれば、ホクホクの野菜にスパイスがじんわり染み込み、 ミントティーでひと呼吸…「ああ…旅してる…」と心の声。

「食べ物には風景が似合いますね」
オリバーがそうつぶやいた夕暮れ、 モスクの尖塔越しに日が落ち、空はオレンジ色に染まっていきました。

今日のごちそう

  • クスクス:北アフリカの代表的主食。粒状のパスタに、野菜とラム肉の煮込みをかけて。
  • ミントティー:モロッコの“心のお茶”。緑茶にフレッシュミントとたっぷりのお砂糖を。

ちょこっと豆知識 ☕

モロッコではミントティーを「おもてなしのしるし」として大切にしています。 お茶を高くから注ぐのは、泡立ちと香りを引き立てるためなんですって。

旅のしめくくりに…

おなかも心もぽかぽかに。 「また別の国で、一皿の思い出を作りましょう」 オリバーとご主人様の空想グルメ旅は、まだまだ続きます――。

次回予告:パリの朝、クロワッサンと猫の哲学

-空想旅行記
-, , , ,